【書評】『天才IT大臣オードリー・タンが初めて明かす 問題解決の4ステップと15キーワード』| すべての人の側に立つ
どうも。シャオです。
今回はオードリー・タン氏の『天才IT大臣オードリー・タンが初めて明かす 問題解決の4ステップと15キーワード』
黄亜琪というジャーナリスト・作家の方のインタビュー本になっています。
新型コロナウィルスへの対応力の高さを世界で高く評価されたオードリー氏。
著書を読んでみて、より一層彼女の知識の深さ、高尚な価値観に学びがありました。
オードリー・タンって誰?
念のため彼女について著書から引用し紹介します。
台湾デジタル担当政務委員(閣僚)。1981年台湾台北市に、新聞社勤務の両親のもとに生まれる。幼少時から独学でプログラミングを学習。14歳で中学校を自主退学、プログラマーとしてスタートアップ企業数社を設立。19歳のとき、シリコンバレーでソフトウェア会社を企業。2005年、プログラミング言語Perl6開発への貢献で世界から注目を浴びる。トランスジェンダーであることを公表。2014年、米アップルでデジタル顧問に就任、Siriなどの人工知能プロジェクトに加わる。その後、ビジネスの世界から引退。蔡英文政権において、35歳の史上最年少で行政院(内閣)に入閣。新型コロナウィルス感染症対応では、マスク在庫管理システム等構築で感染拡大防止に大きく寄与。2019年に、アメリカの外交専門誌『フォーリン・ポリシー』のグローバル思想家100人に選出。
『天才IT大臣オードリー・タンが初めて明かす 問題解決の4ステップと15キーワード』/PROFILE/
プログラミング言語の開発、アップルのSiriプロジェクトの参画は筆者は初めての情報だったので驚きました。
改めてみても凄まじく、波乱万丈の経歴。。
4ステップと15キーワード抜粋
4ステップと15キーワードの中で筆者が「特に」有益だと感じた情報を3つ抜粋して共有いたします。
個人ではなく構造面に反応する
唐突ですが孔子の言葉で「罪を憎んで人を憎まず」というモノがありますが、道徳的意味合いが強く、なかなか割り切れないこともあると思います。
しかしオードリー氏の「個人ではなく構造面に反応する」はなかなか合理的です。
彼女は自身の小学校時代に受けた、いじめの体験を以下のように乗り切ったそうです。
「加害者を憎んでしまっては暗い記憶が心に残るし、自分自身の向上につながらない。」
「加害者の状況等の因果関係について理解できれば、今後同じことが起こらないように対処できるし、同じようにいじめにあっている他の人に助言もできる。」
もちろん後日談の箇所もあるとは思いますが小学生とは思えない思考。まさに神童。。
本を読むときは文脈を止めず一気に読む
多くの人は2〜3行ごとに理解しながら本を読み進めると思います。
しかし、それだと「情報」が「断片的」になってしまい「文脈」から得られる「知恵」を十分に受け取れないというのがオードリー氏の考えです。
一冊ごとのコンテンツ量、時間的制約にもよりますが、できれば一気に半分は読んでほしいとのこと。
空想にふける時間を作る
オードリー氏は「睡眠」を含め人は最低1日8時間は「自分に向き合う時間」を持つ必要があると主張しています。
そして、時には全く異なった環境に飛び込むこともおすすめとのこと。
そうすることによって新たな次元に到達できるそうです。
場合によっては現在の状況から「逃げる」という行為につながり注意が必要ですが、使っていた物差し(価値観)は役に立たなくなり新たな一歩を踏み出せるとのこと。
まとめ・感想
いかがでしたでしょうか?
他にも、
「多重視点を持つ」
「意思表示をするだけで、その人は同じように感じている他の人々に対して社会貢献している」
「いつか自分がログアウトする時(死ぬ時)の世界が、ログインした時(生まれた時)よりも良くなるように」
「物語の寿命は人間の寿命よりも長い」
「人生の意義とは迷いに向き合うこと」
等、非常に示唆に富む内容が多い一冊でした。
ただIQ180と言われるオードリー氏なので難解だったり、高尚すぎる内容が多い。。
それでも吸収し、真似できることから実践していきたいですね!!
現在、Kindle Unlimitedに登録している方は無料で読めるので今の内にぜひ読んでみてください。(一度無料購入すればKindle Unlimited外になっても読めます)
それでは、また。