【書評】『進化する勉強法:漢字学習から算数、英語、プログラミングまで』| 量か、効率か。
どうも。シャオです。
今回は『進化する勉強法:漢字学習から算数、英語、プログラミングまで』の内容を掻い摘んで紹介します。
私事ですがWEBデザイナーという職業柄、日々の情報収集が欠かせないのですが、立て込んでいる時は疎かになったり、充分な時間が取れなかったり、、
「隙間時間に必要な情報だけでも収集したい!」
と思うことがよくあります。
そんな中で、本著を読む機会に巡り合い、読了後すぐに生かせることがありました。
同じような悩みを抱えている方の一助になれば嬉しいです。
もくじ
自己コントロールとは?
自己コントロールとは、今やりたいことを我慢し、長期的な目標に向かって行動できる能力。
学生であれば、試験前に好きなゲームが発売されたが我慢できるか。
大人であれば、キャリアアップのために英語学習をしている際に、友人との飲み会を断れるか。
っといったところです。
自己コントロール能力は学生時の進学校への合格率、大人になってからの収入の高さにつながる重量な基準です。
IQ(知能指数)も重要ですが、時には自己コントロール能力>IQになることもあります。
1万時間の法則のウソ
フロリダ州立大学の心理学者K・A・エリクソンとその共同研究者が1993年に発表した論文から生まれた言葉、「1万時間の法則」
1万時間の法則とは、特定の分野で一流になるためには、生まれつきの才能は関係なく、しっかりとした練習や勉強を1万時間すれば良い、という法則。
希望を持てる言葉で、まことしやかにされていました。
ところが、アメリカの研究者グループが行った最近のメタ分析によると、音楽やスポーツで成功した人の時間の寄与率は20%以下でした。
また、
学業的な成功における時間の寄与率はさらに低く、10%以下。
ただ誤解を招かないように言っておきますが、1万時間の法則が間違いというわけではありません。
かけた時間が短いのに一流になっている人は、効率よく練習、勉強しているのです。
そのために必要なことを5つ挙げていきます。
動機付け
心理学上、動機は2つに分類されます。
ご褒美、報酬が”与えられる”外発的動機づけ
好奇心、向上心が”湧き出てくる”内発的動機づけ
の2つです。
お給料=外発的動機づけ
世界一周をしてみたい=内発的動機づけ
っといったところです。
マルチタスキングをやらない
詳しくはこちらの本が参考になるかもしれません。
私自身、複数の処理を行うことが苦手です。
なので1つ1つ処理する方が効率がいいことには完全同意です。
(そう言いながらも、つねに5つくらいウィンドウを開き、タブを何十個も開いているのですが…)
勉強しすぎない(徹夜しない)
これは意外な内容です。
勉強しすぎないとは、「集中学習」をしない。ということ。
本著では「分散学習」を薦めています。
アメリカの研究グループの一連の実験で、均等間隔の復習で長く記憶できるという結果が発表されました。
今日復習したら、3日後に同じことを復習、それをまた3日後に。という感じです。
ただし集中学習(徹夜等)も時には役に立ちます。
それは十分に理解していないことを勉強する時。
理解できたら集中学習→分散学習へ勉強方法を変えるのが良さそうですね。
読むだけでなく合わせて書いて覚える(メモをする、テストをする)
こちらもアメリカの研究グループにより2008年に発表された実験で読むだけでは記憶に残らないとされました。
テストをして内容を「思い出す」、書くことによって「記憶に残す」ことが重要です。
そして更に、テストをする時は前述の分散学習も合わせて行うと、より記憶に残りやすく、問題の順番を不規則にすることも合わせて行うと、本番に強くなります。
書く時は自己解釈も交えメモするとより記憶に残りやすくなります。
しっかり休む(睡眠をとる)
オードリー・タンさんの本にも記述がありましたが、やはり休養と睡眠は大切なんですね。
何時間もランニングをすれば「体」が疲れるように「脳」も疲れます。
疲れきった脳では閃きも起こりにくく、また記憶を残すのも難しくなります。
まとめ
これまで自己コントロール、効率化について本著の内容を説明してきて「1つ」共通していることがありました。
どれも「継続」しなければならない。
ということです。
「石の上にも3年」、「雨垂れ石を穿つ」
という言葉があります。
本著を読んで勉強の成果を出しやすくする方法は学べましたが、それを継続する心がけがなければ意味がないということですね。
継続は大変ですが、本著を読んで得た知見を最大限に生かしたいと思います!
本著に記載されていて著者が”とくに”学びになったことを紹介してきましたが、割愛した中でも役立つ情報が満載ですので、内容が気になった方は是非ご一読ください。
それでは、また。