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【書評】『白本 五』| 自らとしっかり対話し、信じ、ただひたすら走り続ける。

どうも。シャオです。

今回は高城剛氏の人気シリーズの5作目『白本 五』を紹介します。

白本とは?

白本とは著者高城氏のメールマガジン「高城剛未来研究所 Future Report」の中の1つである、読者とのQ&Aコーナーを再編集したシリーズです。

私も大好きなシリーズで、更新され、読む度に「知識」のアップデートをさせてもらっています。

今記事では筆者が印象に残った内容の質疑応答を掻い摘んで紹介していきます。

「時間がない」と言ったり考えたりする「時間」があるなら、少しでも前に進もう。

Q、1日1時間〜2時間しか自分の時間がありません。

A、1日1時間〜2時間時間があるなんて羨ましい。

高城氏は春から秋まで「1日14時間」拘束される日々を送っています。

冬には普段通えないジムに集中的に通います。

その合間に毎年100万字を超える執筆を行う、ハードスケージュルです。

そんな高城氏は5分でもあれば数百字でも執筆の時間に当てます。

時間は有限であり、全員に平等です。

「時間がない」と言ったり考えたりする「時間」があるなら、少しでも前に進みましょう。

腹で決める

Q、高城さんはこれまで、ご自身の人生で大きな選択を迫られた際、どのように考え決断されてきましたか?

A、冗談のように聞こえるかも知れませんが、「人生で大きな選択を迫られた際」、損得を忘れ、腹で決めるようにしています。

頭で考えても悩むということは、頭ではないどこかでそれを否定しています。

ヘソ寸前三寸奥5センチのところ、丹田と呼ばれるツボがあります。

思い描くイメージを頭に浮かべ、丹田を引き締め、

締まるようなら、その道に進む。

締まらなかったり変わらないようなら、少なくとも「いまではない」とは判断する。

「腹をくくる」のが人生、人の生きる道なのです。

現代社会の「本当の成功」について

Q、自分の幸福度を上げたいのであれば、お金や成功などを求めるのではなく、自分の考え方、捉え方を変えるしかない。この点についてどのように考えますでしょうか?

A、人間が最も幸せを感じる「創造的に生きること」が正しいと行動科学が教えています。

行動科学によれば、年収およそ900万円を超えると、幸せと年収は比例しなくなります。

ただし、その金額までは、現代社会に生きる者たちの幸せと年収は比例します。

扶養家族がいないのであれば、

「年収1000万を超えないように仕事を制限」し、

「時間をたっぷり作って」、

「創造的に生きること」

このライフスタイルが現代社会の「本当の成功」だと高城氏は言っています。

コミュニケーション能力を高めるには?

Q、自分は他人よりコミュニケーション能力が低いと感じています。コミュニケーション能力を養うためにはどうすればいいでしょうか?

A、コミュニケーション能力を高めるコツは、ひたすら文章を書くことにあると考えています。

人は想像以上に他人に対して興味がなく、損得に敏感です。

そこで「短時間でわかりやすく、その人のためになる」ことを、本心からお伝えしなければなりません。

人と接する前に、自らとしっかり対話する。

それを文章として書き記し、整理する。

ここに、コミュニケーション能力を高める鍵があるのです。

アートとはテクノロジーである

Q、高城さんにとってアートとはどんなものですか?

A、表現者あるいは表現物と鑑賞者が相互に作用し合うことなどで、精神的・感覚的な変動を得ようとすることです。

アートの語源は、古代ギリシャ語の「テクネ」をローマ人が「アルス」と訳したことから派生しました。

元来の「テクネ」は、現在でいうところのテクノロジーです。

アートは単なる技術に過ぎませんでした。

これが、現在の「artificial=人工的」につながります。

同じく本来アートは、自然の反対にある概念で、模倣技術を意味します。

つまりアートとはテクノロジーと同義なのです。

進化し=走り続けなければならない

Q、新卒として会社に入りましたが、会社に馴染めず、昨年11月で退職しました。起業しようと決意しましたが、レールから外れるのは怖いです。高城さんは、新しい挑戦をする時にどのようにして不安を乗り越えていますか?不安はないのでしょうか?

A、新しい挑戦をしない方が不安です。

「その場にとどまるためには、全力で走り続けなければならない」

ルイス・キャロルの小説「鏡の国のアリス」の登場人物、赤の女王のセリフです。

このセリフを用いたリー・ヴェーレンの「赤の女王仮説」は種・個体・遺伝子が生き残るためには進化し続けなければならないことの比喩として用いられています。

そうしなければ同氏の「絶滅の法則」によれば、立ち止まるものは「絶滅」してしまうからに他なりません。

「レールを外れる」ことと「絶滅」と、どちらに「不安」が募るでしょうか?

まとめ

最後に「転換期」について紹介します。

高城氏は近々、少なくとも時計の針は、20年近く戻ると考えています。

2001年9月11日。

ニューヨークの貿易センタービルに、ハイジャックされた2機の旅客機が相次いで激突しました。

そのことをきっかけに高城氏はサバイバル意識に目覚め、「健康と行動力」の加速に力を入れました。

リーマンショック。

ベルリンの崩壊。

これまで「世界が変わる」瞬間が何度もありました。

最近の例を挙げれば新型コロナウィルスによるパンデミックもそうなのかも知れません。

そしてこれからも「転換期」は訪れるでしょう。

それを「好機」と捉え、自分の中に湧き上がったものを信じることができるか。

それが、この先20年、30年の人生を左右するのです。

いかがでしたでしょうか?

『白本 五』には今記事で紹介できなかった、

・「7年」の周期

・「ととのう」について

など興味深い内容がたくさん書かれているので、是非手に取って読んでください。

現在、Kindle Unlimitedに登録している方は無料で読めるので今の内にぜひ読んでみてください。(一度無料購入すればKindle Unlimited外になっても読めます)

それでは、また。