【書評】『いままで起きたこと、これから起きること。周期で読み解く世界の未来』| 世界は「80年」で変わる。
どうも。シャオです。
記念すべき初書評は、高城剛氏の『いままで起きたこと、これから起きること。周期で読み解く世界の未来』
もくじ
世界は「80年」で変わる。
高城氏曰く、古今東西「80年」の周期で世の中に大きな転換があったとのこと。
アメリカの場合
- 「1775年、1787年」独立戦争、憲法制定
- 「1861〜1865年」南北戦争
- 「1945年」第二次世界大戦終結
日本の場合
- 「1782年〜1788年」天明の大飢饉(日本では近世最大の飢饉。江戸幕府の弱体化へとつながる)
- 「1867、1868年」大政奉還、明治維新
- 「1945年」第二次世界大戦終結
イタリアの場合
- 「1790年代」ナポレオン征服
- 「1861年」統一イタリア王国樹立(現代イタリアの原型)
- 「1945年」第二次世界大戦終結
フランスの場合
- 「1789年」フランス革命
- 「1870年」第三共和政樹立(ナポレオン失脚)
- 「1945年」第二次世界大戦終結
。。。
これは果たして偶然なのだろうか?
都市伝説のような胡散臭い口調になってしまいそうだが、なにか「超常的」なモノを感じてしまう(第二次世界大戦は共通)
ただどうやら必然になりうる”原因”のようなモノがあるようだ。
「80年」周期は厳密には「20年×4」周期
「20年×4」周期の内訳は
- 高揚
- 覚醒
- 分解
- 危機
の4つの”時代”となっている。
そして、4つの”時代”には4つの”世代”が関わっている。
- 英雄
- 芸術家
- 預言者
- 遊牧民
の人々だ(是非!読んでいただきたいのであえて各時代、各世代の特徴については割愛する。ちなみに筆者の世代は英雄らしい、、)
4つの”世代”が各々
- 子供
- 成人
- 中年
- 老年
といった4つの”ライフステージ”を通し、4つの”時代”に関わることによって「80年」周期はできているようだ。
ややこしくなってきたので結論。
少々大袈裟だが、
なぜ”歴史”は繰り返すのか?
それは「前回の”危機”を記憶していない世代がリーダーになった時に、同じ”過ち”を繰り返す」ということらしい。
「80年」周期の他にも周期は世の中に色々ある。
最後に「80年」周期の他に、興味を惹かれた周期を2つ紹介して終ろうと思う。
「180年」周期の風水が唱える「三元九運」
「三元」
「60年」毎に”上元”、”中元”、”下元”の3つで分ける
- “上元”・・・建設と創造
- “中元”・・・安定と成熟
- “下元”・・・破壊と混乱(その後に未来への希望)
「九運」
「20年」毎に”北斗七星”の傾きで9つに分ける
「50年」周期のアメリカの社会経済的サイクル
- 紡績機、蒸気機関車(第一波)
- 鉄鋼、鉄道建設(第二波)
- 電気、化学、自動車産業(第三波)
- エレクトロニクス、原子力、航空技術(第四波)
- デジタル技術、バイオテクノロジー(第五波)
この他にも示唆に富む周期が多く紹介せれているので是非!読んでほしい。
それでは、また。